A-Cube®(エーキューブ)とは
少量の血清から多種類の自己抗体を
一度に検出できる研究検査です。
A-Cubeは、非乾燥の抗原タンパク質を使用し、少量の血清から多種類の自己抗体を個別かつ一度に網羅的に検出できる、間接蛍光抗体法を使用した研究検査です。本検査では全身性強皮症関連と皮膚筋炎・多発性筋炎関連の自己抗体検出が可能で、検査結果は各抗原に対する検出抗体の定量値(インデックス値)をご報告いたします。
-
①血清をアレイに反応させる
-
②自己抗体がアレイ上の抗原タンパク質と結合
-
③蛍光標識抗体を反応させて検出
※本検査は、東京大学大学院医学系研究科皮膚科学 佐藤伸一教授、吉崎歩講師のご監修のもと開発され、A-Cube(Autoantibody Array Assay)と命名して頂きました。
※本検査技術は、国立研究開発法人産業技術総合研究所により開発された技術であり、検査結果は、産総研ベンチャーのプロテオブリッジ株式会社よりご提供致します。
A-Cube®で検出できる自己抗体
全身性強皮症(SSc)関連自己抗体
[ 検出抗体(抗原) ]
CENP-A(CENPA*),CENP-B(CENPB),CENP-C(CENPC), Scl-70/TopoⅠ(TOP1),RNAPⅢ/RPC155(POLR3A),RNAPⅢ/RPC62(POLR3C),RNAPⅠ(POLR1A),RNAPⅡ(POLR2A*),Th/To/7-2RNP(POP1, RPP25),U3-RNP/Fibrillarin(FBL),hUBF/NOR90(UBTF),U11/U12-RNP(RNPC3),SSSCA1(SSSCA1),eIF2B(EIF2B2),AMA-M2/ミトコンドリアM2(DLAT, DLST*, DBT*, PDHX),p80-coilin(COIL*)
U1-RNP_70(SNRNP70),U1-RNP_A(SNRPA),U1-RNP_C(SNRPC),U2-RNP(SNRPB2),Ku(XRCC5, XRCC6),PM-Scl100(EXOSC10),PM-Scl75(EXOSC9),RuvBL1/2(RUVBL1&2),Ki(PSME3),SS-A/Ro52(TRIM21*),SS-A/Ro60(TROVE2),SS-B(SSB)
皮膚筋炎/多発性筋炎(DM/PM)関連自己抗体
[ 検出抗体(抗原) ]
Jo-1(HARS),PL-7(TARS),PL-12(AARS),EJ(GARS),KS(NARS),OJ(IARS, EPRS, LARS, MARS, QARS, KARS, RARS, DARS, AIMP1,2,3),Zo(FARSA, FARSB),Ha(YARS),SRP(SRP54,14☆,19☆,68☆,72☆),Mi-2(CHD3,☆CHD4☆),TIF1-γ/p155(TRIM33),TIF1-α/p140(TRIM24),TIF1-β(TRIM28),MJ/NXP-2(MORC3),SAE(SAE1,UBA2),SMN(SMN1*),cN1A(NT5C1A☆)
U1-RNP_70(SNRNP70),U1-RNP_A(SNRPA),U1-RNP_C(SNRPC),U2-RNP(SNRPB2),Ku(XRCC5, XRCC6),PM-Scl100(EXOSC10),PM-Scl75(EXOSC9),RuvBL1/2(RUVBL1&2),Ki(PSME3),SS-A/Ro52(TRIM21*),SS-A/Ro60(TROVE2),SS-B(SSB)
※斜体:SScとDM/PMで共通している検出抗体(抗原)
検体種類・検体量 | 血清・300μL |
---|---|
検体の保存方法 | 凍結 |
検査方法 | 間接蛍光抗体法 |
報告形式 | 定量値(インデックス値) |
判定基準 |
|
基準値 | (-)インデックス値:7.0未満(*☆10.0未満) |
検体の提出条件 | 採血後、血清分離を行い凍結した血清をご提供ください |
製品リスト
33抗原
A-Cube®
全身性強皮症(SSc)関連抗体検出セット
全身性強皮症に関連する33種類の抗原をそれぞれ測定し定量値(インデックス値)で報告致します。
詳しく見る
47抗原
A-Cube®
皮膚筋炎/多発性筋炎(DM/PM)関連抗体検出セット
皮膚筋炎/多発性筋炎に関連する47種類の抗原をそれぞれ測定し定量値(インデックス値)で報告致します。
詳しく見る
67抗原
A-Cube®
統合セット(SSc+DM/PM関連抗体検出)
全身性強皮症および皮膚筋炎/多発性筋炎に関連する67種類の抗原をそれぞれ測定し定量値(インデックス値)で報告致します。
詳しく見る